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ダックスフンドの歴史
元々はスイス地方原産のジュラハウンドや中型のピンシェルなどの獣猟犬たちが先祖犬にあたり、これらの犬を交配させることで12世紀頃にダックスの基礎となる犬が誕生しました。
が、この時のダックスは胴も足も一般的な長さでした。
アナグマやキツネなどの猟に使われるうちに、穴に入り込みやすい短足の子が繁殖に使われるようになり、徐々に胴長短足の体型になっていきました。
ダックスには「スタンダード」「ミニチュア」「カニンヘン」の大きさに分かれていますが、最初は「スタンダード」が主流でした。
現在のスタンダードダックスフンドは9㎏前後の子が多いのですが、当時は20㎏近くある子もいたそうです。獰猛なアナグマと戦うためには同じくらいの体格が必要だったのでしょう。
その後、キツネや野兎を狩るための体の小さい個体も増えてきましたが、当時はそれぞれの土地で天候や地形などに適合するように他の犬種と交配させていた為に、体型や毛質もバラバラだったようです。
その為、1910年にスムースにはミニチュアピンチャー、ロングにはパピヨン、ワイヤーにはミニチュアシュナウザーを交配に使用するように決め、現在の姿に発展していきました。
ダックスフンドの性格は?
歴史上、毛質によって交配に使われた犬種が違ったため、それぞれの毛質によって性質が異なります。
- スムースヘアード: 度胸があり勇敢、俊敏に動ける。
- ロングヘアード: 明るく活発で、好奇心旺盛。
- ワイヤーヘアード: 頑固なところがあるが忠実で大胆。
こんな感じでしょうか。
ただ、あくまで性質の一部ですので、お家に迎える際にはその子自身の性格や両親の性格、生活環境をよく見て考えて下さいね。
また、どの毛質の子も共通して陽気で甘えん坊で遊ぶのが大好きです!
猟犬時代の名残かと思いますが、穴を掘るのも吠えてアピールするのも好きなので、その辺も踏まえて生活環境を整えてあげてくださいね。
ダックスフンドを飼うにあたって
胴長短足の為、特に気を付けたいのが腰と股関節への負担です。
ジャンプする、高いところから飛び降りる、滑りやすい床を走る等の行動は遊び好きなダックスはどうしてもやりがちなことですが、できるだけこのような行動はさせないように普段から気をつけていきましょう。
また、肥満も腰や足に負担をかけますので、日頃から適度な運動と適量な食事を心がけ、適正体重を維持しましょう。
ただし、足が短い分地面からの反射熱を受けやすいので、天気の良い日の運動は十分注意してください。
ダックスと一緒に生活する中で一番問題となるのが吠えです。
- 来客に対して吠える、物音に反応して吠える
- 飼い主にアピールしたくて吠える
など状況は様々ですが、
近所からクレームが来てしまったというお話もよく聞きます。
性質上吠えが出やすい犬種ですので、子犬の時から他の人や犬に慣らせる、色々な音に慣らす練習をし、飼い主との信頼関係をしっかり築いておきましょう。
ダックスフンドのしつけでお困りの飼い主様は、お気軽にご相談ください。